• The power of muscle with plants.もし植物に筋肉があったなら。2021.03

    植物が、私たちのように筋肉を持つことになったら、
    彼らは何を求めるだろうか?

    移動しようと走るだろうか?
    何かを掴もうとするだろうか?
    そして、私たちに駆け寄るだろうか?

    The power of muscle with plants.もし植物に筋肉があったなら。
    The power of muscle with plants.もし植物に筋肉があったなら。



    私たち動物とは違う生き延びる能力や異なる時間のスケールを持つ複雑多様な植物。彼らが持ち得ない筋肉を装着し動かすことで、私たち動物とは違った方法で繁栄をしてきた近くも遠い存在である植物への能力を知り、新たな想像を生み出すことで、私たちは本当は何を取り戻し、何を手に入れようとしているのかを問いかける作品である。
    植物が筋肉をもったら何を求めるだろうか?

    ロボティクスによって人間が実現不可能な生産性を生み出したり、失った機能を取り戻すために使われていることが多く見受けられるが、固着性の植物のことを考えてみると、彼らは早く動いたり、そこから移動しなくても多くの事を成し遂げている。

    もしかしたら、彼らは筋肉を持ったとしても、今私たちが成し遂げようとしている望みは持たないのではないか?

    そんな単純な疑問から、私たちが必要だと感じ開発、発明を繰り返している能力について、この作品をもって、今一度問いただしてみたい。

    「ENCOUNTERS | メディア芸術クリエイター育成事業」展示 場所:東急プラザ銀座
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    「文化庁メディア芸術祭」展示 場所:日本科学未来館
    「文化庁メディア芸術祭」展示 場所:日本科学未来館



    参考文献
    C. ダーウィン (1880) 「植物の運動力」 (渡辺 仁訳) 森北出版; POD版
    ステファノ,マンクーゾ・アレッサンドラ,ヴィオラ・マイケル,ポーラン(2015)「植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム」 久保 耕司 (翻訳) NHK出版
    ダニエル・チャモヴィッツ (2017), 「植物はそこまで知っている: 感覚に満ちた世界に生きる植物たち」 (矢野真千子訳) 河出書房新社
    ペーター ヴォールレーベン 「樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声」長谷川 圭 (翻訳) ハヤカワ文庫NF

    SOFT ROBOTICS Collective 生命と機械の学校の併設
    これまでアニメや漫画などのフィクション作品の中では、様々なロボットが描かれてきました。そして現実世界におけるロボットは、産業などの分野ではもちろん、私たちのくらしにおいても身近な存在になりつつあります。また生物の動作・構造・感覚といった働きを取り入れた“やわらかいロボット”を研究する「ソフトロボティクス」と呼ばれる分野では、柔軟かつ有機的な構造を持った斬新なロボティクスの開発が進んでいる。

    AIをはじめ、ロボットが多くの労働や思考を人間に代わって行う未来を想像したとき、人間のあらゆる行動を深く理解することが重要になります。例えば、複雑な力学のバランスによる「掴む」という動作をロボットにさせようとすれば、細やかな力加減を制御する技術と、素材の柔らかな質感が重要になります。また人間の“心”に作用するロボットも未来に誕生することを考えると、ロボットの質感が精神面にもたらす影響も無視できない。

    「ロボティクスと生命」というテーマのもと、現在のテクノロジーについて学びながら未来にも思考を巡らし、実用可能なアイデアや技術を生み出す場——これを理想の姿とし、技術と想像力を養うcollective型の学校《SOFT ROBOTICS Collective 生命と機械の学校》を始めた。

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